リワーク体験談

 

読者の皆さんは昨年末、大阪のビル火災が起きたのを覚えていらっしゃいますか?心療内科の放火で通院患者さんやリワークに通所されている方が亡くなられました。

この時、『リワーク』という言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか。

 

では、このリワークとはなんでしょうか?

リワークとは、気分障害などの精神疾患を原因として休職している方々に対し、職場復帰に向けたリハビリテーションを実施する機関で行われているプログラムのことです。

 

今回、リワーク体験について具体的な事例をお伝えしていければと思います。個人情報保護・守秘義務の点から、多少デフォルメをした形でお伝えしますのでご了承くださいね。

 

まずはGさん、40代男性です。係長として任される仕事も増えてきて、後輩社員や上司からも頼られる存在になっていました。その性格で、困っている社員を見ると、自分の仕事を後回しにして手助けをすることも多いです。

プライベートでは二児の父親でもあり、子どもの育児にかかりきりの妻も気遣っています。家にいるときは家事育児を率先してするような方です。

聞いているだけで休みがない忙しい人ですよね。こんな日々が続いていると、次第に不眠や業務中声をかけられても気づかずぼーっとしていることが増えてきました。また朝起きると身体がずっしり重く、度々遅刻をするようになってしまったのです。心療内科に受診し『うつ病』の診断、療養の指示が出されました。

その医師の指示に従い3カ月の療養を経て一度復職を試みました。しかし、まもなく症状が再燃してしまうことになります。遅刻・欠勤が続くようになり、8カ月程経ったある定期受診の日、主治医から『うつ病の再発』を告げられリワークに行くことを勧められ2度目の休職へはいります。

休職に入り4カ月程リワークに通所してから、会社の復職訓練を経て復職となった、という経緯を持つ方です。

Gさんの問題点ですが、1度目の復職でAさんは、“いい社員、いい父親・夫”になろうと『頑張りすぎていた』ことを自ら振り返り、業務量を軽減してもらいながら出社していました。

しかし再び朝起きられなくなった自分を「怠けている!」と奮い立たせ、身支度の順番を変えたり、ゴミ出しを課したりと、起きられないことを解決しようとあらゆる努力をしました。

そんな本人の思いとは裏腹に、遅刻や欠勤が続くようになりました。

つづく。。。

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